ギターのアドリブ演奏法、弾き方を初心者向けに解説します。
ロック・ブルースのスケールとアドリブ
ロックはとても範囲が広いので、ひとまとめにするのは難しいです。これまでのメジャースケールを使うロックの曲も多くあります。ここではメジャーの「ドレミファソラシド」を使わないブルーススケールの話です。 ブルースのスケールはC調では「ドミbファソシbド」です。なんと5つの音しかないのです。いわゆるマイナーペンタトニックといわれるスケールです。多くの場合ロックはキーがAなので、A調にすると「ACDEG」ラドレミソラですね。 Am のナチュラルスケールは「ラシドレミファソラ」ですから「シ」「ファ」を抜いた音階なんですね。このスケールを使うことで、メジャーでもマイナーでもないロックブルースの雰囲気を出しているのです。
ブルーススケールの考え方
ブルーススケールはメジャースケールとは違う考え方をしたほうがいいでしょう。「ドレミファソラシド」の音階を意識するより、ポジションをそのまま覚える方がはるかに近道です。 ブルースロックの場合、キーもAEDなどが多く音数も少ないからです。またチョーキングができる音がどれなのかも、パターンで覚えるのです。 まずはもっとも基本的なAの5フレットからのパターンを練習しましょう。赤い丸がAの音、すなわちキーです。
マイナーペンタトニックスケールはマイナー?
ロック、ロックンロールと言われる曲は様々なものがあって定義は難しいですが、ここで言うロックはADEあるいは7thの音を足したスリーコードの曲です。 でスケールがマイナーってのが変ですね。コードはメジャーコードを使います。実際にAのコードを弾く時5フレットでFの形を押さえて、456の3本の弦をガシガシ鳴らすと雰囲気が出ますね。この時の音はAEAなんですね。メジャーの構成音AC#EのうちC# は入ってないのです。 このC# が半音下がるとマイナーになるわけですから、この音がメジャー・マイナーを区別している音なんですね。ロックは基本マイナーでもメジャーでもないってことです。でもC# の音を出してはいけないわけじゃないです。この音と半音違うペンタトニックスケールのCとDの音がロックの独特の雰囲気をだしているのです。面白いですね。
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