ギターのアドリブ演奏法、弾き方を初心者向けに解説します。
もっと自由に弾きたい
ここまでで、C調をもとにしたアドリブ奏法が理解できたと思います。しかし、C調は解放弦、D調は2カポ、ではなんかあまり自由ではないですね。もっとネックを上から下まで全部使ってソロを弾きたいじゃないですか。 C調はハイポジションで弾けないのでしょうか?そんなことはないのです。それを実現するのがこの音階です!それは「ドシラソファミレド」です。(笑)
1弦の8フレットは「ド」ですね。ここから「ドシラソファミレド」と順に降りていきます。123弦を使います。このハイポジションと解放弦を使った「ドレミファソラシド」を組み合わせると、右の図になります。まずはこの二つのポジションを意識しながら練習し、次第に音を増やしていけば、すべてのフレットを自由に移動するソロが弾けるようになります。
D調E調までならこのまま右にずらせばいいのですが、FGAと上がっていくと、ちょっと無理ですね。そこでパターンをもう一つ覚えましょう。G調のスケールです。黄色いドレミファソラシドのパターンが入れ替わっているのがわかりますね。これを移動することで、FGAB調の曲にも対応できるようになります。
どこからでも「ドレミファソラシド」を弾こう
ある曲でアドリブソロを弾く時、「キーはなに?」って聞きますね。「Eフラットだよ」、Ebは一番厄介なキーですよね。でもEbを「ド」って考えればいいのです。1弦の11フレットがEbですね。ここを「ド」って考えて上のポジションに合わせて弾いていけば、音が合うのです。 1弦に限らず、他の弦でもある1音を「ド」と考えて「ドレミファソラシド」が自由に弾けるように練習してください。
この曲でアドリブを弾いてみよう
E G#m C#m E A/B E/C#m F#m/B7 E/C#m A/B E/C#m A/E E G#m C#m A/B7 E G#m C#m A/E C#m/A B/E C#m/A F#m/B7 キーはEです。面倒なコードがありますね。でもC調に転調すると C Em Am C F/G C/Am Dm/G7 C/Am F/G C/Am F/C C Em Am F/G7 C Em Am F/C Am/F G/C Am/F Dm/G7 Song Of Seven です。 A/Bのように/が入っているのはそのコードがすぐに次に変わるということです。上のCの半分の長さです。これまでの理論だとコードに合わせた音を出さないといけないのですが、そのコードは非常に短いのです。 長い音は弾けませんね。だから通過音でいいのです。つまりコードを意識せずにスケールの音を弾きまくればいいのです。 1弦の12フレットを「ド」と考えて「ドレミファソラシド」を弾きまくってください。この曲なんだかわかりますよね?
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