筐体と電源装置
筐体(パソコンの箱) 機械、電気機器を中に収めた箱。フレームを含めた外装を指す。筐体という語が用いられるのは、保護や、発熱するパソコンの放熱を助ける機能を持つためである。 電源装置 パソコンの電気の供給元が電源装置。電源から良質の電気が流れない場合ハードウェアが不安定になる可能性がある。 電源容量の不足は、最悪の場合ハードウェアの破損の原因となる。また立ち上げ時の急激な電力消費で電圧降下が起こり、システム全体に影響を及ぼす可能性がある。 電源装置には、「DualCore対応」とか「Athlon 64 FX対応」のような記述があり、CPU・ハードディスク・グラフィックボード等の交換・追加の場合などは注意が必要。 近年のエントリー向けCPUの消費電力は従来に比べて格段によく、Intel Core2Duoでも65W程度でそれほど大きな負担ではない。(PentiumDなどは100Wを超えるものもある) 80W以下程度で一般的な構成の場合での必要電源は450W〜程度。市場に出回っている主流は450〜600Wが多い。
冷却装置
現在のCPUは高密度に集積された半導体素子であり、電流を流せば発熱し、高温になると異常動作が起きる。最悪の場合深刻なダメージを受ける。CPUの正常動作を維持するためには何らかの冷却方法が必要になる。 通常CPUにはヒートシンクとファンが取り付けられている。 一般に単体販売されるCPUには強制空冷式の冷却装置が付属しているが、性能を高めたり静音に注力した冷却装置も別に販売されている。 ヒートシンク 発熱する機械・電気部品に取り付けて、熱の放散によって温度を下げることを目的にした部品である。日本語では放熱器(ほうねつき)、板状のものは放熱板と呼ぶ。主に、熱が伝導しやすいアルミや銅などの金属が材料として用いられることが多い。 ファン CPUに直接付けられるものと、電源部、さらに内部の空気を外に出すため通常3機のファンがある。高級機では4機の場合もある。 マザーボードからの電源で動き、大きなものほど冷却率がよく音も静か。 外部から空気を取り入れるため、かなり汚れが付着する。定期的なクリーニングと一定期間での交換が望ましい。
グラフィックボード
実際に目で見る画面を映し出しているのはディスプレイだが、ディスプレイは命令通りに表示しているだけに過ぎず、命令が無ければ何も映らない。その命令を出す機械が、グラフィックボード。 グラフィックボードがパソコン上で処理する必要があるデータは2種類存在し、「2D(平面)と3D(立体)」。 2Dに関しては、どんなに低レベルのグラフィック処理能力でも要求されるレベルの方が低くいため、PCが極端に古くなければ問題はない。 グラフィックボードでの差が大きく出る部分は「3D処理能力」、3D処理は3Dのゲーム、3Dコンピューターグラフィックスなどでは必ず必要。 ※2008年01月追記:Windows Vistaが発売され、Windows Aero等の3D処理を必要とする機能を備えているので、3Dに関する処理が若干要求される。 現在、一般に販売されているパソコンは、グラフィックボードが取り付けられているケースは少なく、「チップセット(パソコンのメイン基盤上のチップ)に内蔵されたグラフィック機能」を使っている場合が非常に多い。 そもそもチップセットがグラフィック専用の機械ではなく、オマケのように処理しているため性能的には低い。しかし、上記でも述べたように、2D処理に関しては十分である。
ディスプレイの種類と解像度
ブラウン管(CRT) 液晶ディスプレイ(LCD) VGA / Video Graphics Array / 640×480 / 4:3 SVGA / Super-VGA 800×600 / 4:3 XGA / Extended- VGA / 1024×768 / 4:3 WXGA / Wide-XGA / 1280×768 / 5:3 SXGA / Super-XGA / 1280×1024 / 5:4 UXGA / Ultra-XGA / 1600×1200 / 4:3
グレア/ノングレア
液晶画面の表面処理 光沢液晶(グレア) 光沢液晶の特徴は、画面がツヤツヤピカピカである。画面の色が鮮やかで、黒が引き締まってコントラストが高い。静止画や映像がとてもキレイに見えるのがメリットで、メーカー製PCで広く採用されている。 その一方で、外光の映り込みが大きいというデメリットもある。自分の姿や背景が画面にはっきりと映り、蛍光灯などの光もそれなりに強く反射する。程度の差はあるが、目が疲れやすいのは確かで、映り込みが気になって画面に集中できないという声もある。 また、画面の表面にキズがつきやすいため、掃除にも注意が必要。画面を一拭きするとき、キズに気を付けるのはもちろん、化学クリーナーを使うと画面の表面が変質する危険性もある。 ノングレア液晶 ノングレア液晶のメリットは、外光の映り込みが少なく、長時間の使用でも目への負担が軽いこと。一般的なオフィスや官公庁、教育現場などではノングレア液晶が圧倒的に多い。画面の表面もキズがつきにくく、柔らかい布なら少し強めに拭いても大丈夫(微細な繊維で作られた無薬品のOAクリーナーが効果的)。 デメリットは、光沢液晶に比べて静止画や映像の発色が地味なことと、画面がやや白っぽく見える場合があること。特に後者は、発色の鮮やかさや見かけ上のコントラストを落とす原因でもあり、画質面で「ノングレア液晶<光沢液晶」というイメージを抱かせる要因になっている。
メモリの容量などで使われる単位
1bit(ビット) 8bit = 1byte(バイト) 1024byte = 1KB(キロバイト) 1024KB = 1MB(メガバイト) 1024MB = 1GB(ギガバイト) 1024GB = 1TB(テラバイト) 1024TB = 1PB(ペタバイト) 1024PB = 1EB(エクサバイト) 1024EB = 1ZB(ゼタバイト) 1024ZB = 1YB(ヨタバイト)
メインのハードディスクが(C:)である理由
かつてのパソコンにはハードディスクは搭載されておらず、「フロッピーディスク」が主流だった。1台目のフロッピーディスクが「Aドライブ」、2台目のフロッピーディスクが「Bドライブ」と呼ばれていた。 その名残で、その後に続くハードディスクに「Cドライブ」、「Dドライブ」といった名称が割り当てらてる様になった。これが今でも継続され、(フロッピー標準搭載のパソコンはほとんどないが)外付けのフロッピーディスクドライブを接続すると、そのドライブが「Aドライブ」に割り当てられる。
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