石鹼の種類
化粧石鹸
ナトリウム石鹸とカリウム石鹸がある。前者は固形・粉石鹸であり、洗顔用や浴用などに使われる。後者の溶解度の大きいものは液体石鹸・シャンプー・ボディーソープ等に使われる。また、ナトリウム石鹸・カリウム石鹸を併用したものもある。日本の薬事法では化粧品として扱われています。
薬用石鹸
手洗いなどに使われる石鹼です。殺菌消毒の効果があり、通常の石鹸に、トリクロサンやトリクロカルバンといった殺菌成分を配合したものが、一般に普及しています。日本の薬事法では医薬部外品として扱われている。逆性石鹸や両性石鹸などの消毒薬として、利用される成分からなるものも含めることがある。
洗濯用石鹸
洗濯用固形石鹸は、衣類の手洗いに使用される。洗濯用粉石鹸は洗濯機に投入して使用する。価格が安い合成洗剤の代わりに、水質汚染に対する意識が高い人や、合成洗剤で皮膚炎を起こす人、合成洗剤の強すぎる洗浄力や蛍光剤などの添加物によって衣類の退色が進むことを嫌う人などが使用している。以下のような工夫が知られている。
・水温が低いと洗浄力が低下するので、できるだけ高い水温で使用する。
・水中の金属イオンと結合すると洗浄力が落ちるので、水をイオン交換樹脂で軟水化する。
・黄ばみを防ぐために、洗濯機ですすぐ時、さかずき一杯ほどの酢を使用する。
・洗浄後に石けんカスが溜まりやすいので、石鹸での洗浄後に中和剤を投入して濯ぐ。
雑貨石鹸(台所用石鹸)
上記の洗濯石鹸・台所石鹼類を雑貨石鹸と言う場合がある。これは身体には使えない石鹼である。管轄が市町村の保健所となる。化粧石鹸の場合、薬事法に基づき、化粧品製造許可工場で作られるが、個人の手作り石鹼の場合、ほとんどは雑貨石鹸である。
製作者が化粧品原材料を使用していないため、肌に何か起こっても雑貨石鹸と言う理由で、自己責任で処理する場合が多く、トラブルが絶えない。