石鹼の歴史
動物の肉を焼いた時、肉の油脂が地面に落ち、木の灰と合わさって鹸化。その成分が土にしみ込み、その土で手を洗ったら汚れがとれる事に気がついたというのが発祥と言われる。
最も古い証拠としては、紀元前2800頃のバビロンで発見されている。バビロンの文献には、石鹸の製造法が記されている。
日本での歴史
1467年〜1600年の間にポルトガル人、またはスペイン人により伝承されたと推測されている。
日本で最初に石鹸が製造されたのは、江戸時代は1824年。蘭学者 "宇田川 棒斎・榕菴"により製造された。一般的に使われる洗剤用とは異なり、このとき出来たものは医薬品としてであった。
横浜磯子の"堤 磯右衛門"が、洗濯用石鹸として日本で初めて製造した人物である。堤 磯右衛門石鹸製造所は1873年に横浜三吉町四丁目で日本最初の石鹸製造所を創業。1873年〜74年の間に洗濯石鹸、化粧石鹸の製造に成功。
その後、香港・上海へも輸出され、石鹸製造事業は最盛期を迎えた。1891年、創業者の堤 磯右衛門が死去。1893年に堤 磯右衛門石鹸製造所は廃業した。彼の意思を受け継いだ者達が、現在でも有名な花王、資生堂などで製造を続けた。