このサイトはロシアの友人から教えていただいたロシア語とハバロフスクに関する情報をまとめたものです。ハバロフスクは意外とよさそうなところで、感覚的にはまさしく未知の国です。綺麗な女性も多いところらしいのぜひ一度行きたいと思っているのです。
ハバロフスク地方の気候と自然
ロシアはとても寒い国という先入観があり、その実態を知る人はあまり多くないのが現状です。ロシアはとても広い国であり、確かに冬は寒いがその寒さの程度も地域によってかなりの差があるのが実態です。 ハバロフスク周辺では10月〜4月前半頃までが冬といった感じで気温も低くなりますが、12月〜2月までがいちばん寒いときであり、日本国内で言えば北海道の帯広などの内陸性気候の地域と同じようにマイナス30度程度の低温になるときもあります。 過ごしやすい季節といえば、やはり5月〜9月で、夏季には30度を超える暑い日もあります。これもやはり内陸性気候の特性であり、夏季と冬季における気温差は60度を超えます。また、初夏には極端に湿度の高い日も数日あります。 ただ、一日の時間経過における気温の変化も大きく、夏季において就寝時にエアコンが必要と思われるのは数日だけです。通常は夏といえども夜間には気温が下がり、軽くはおるものが必要となります。 寒暖の差が激しく、湿度の高い蒸し暑い日まであり、なにやら最悪の土地であるかのようですが、ロシアの美しい自然が楽しめるのもちょうどこの時期です。川遊び、キノコ取り、シャシリゥィーク(バーベキュー)などなど... また、年間での気温変化が大きいことで容易に理解できますが、季節の変化が木々の葉の色や落葉によって、目で見て取れるほどの劇的な変化を見せてくれるのもまた驚きです。 日本人には気温のことがかなり大きな心配事として捉えられているようですが、例えば今年などは(2007年)かなり激しい暖冬で、通常マイナス30度程度の気温になるはずの頃である1月中旬を過ぎても、マイナス10〜15度といった具合で、かなり気温の幅があるようです。 ハバロフスクはまるで林の中に人の住む町を作ったように見えるほど樹が多く、その樹木のほとんどは広葉樹であり季節による表情の変化を嫌というほど楽しめます。5月、枯れ木のようであった木々には“一斉に黄緑のつぼみが出てきた” と思ったら数日の内に黄緑の若葉に変わります。 一面が黄緑の若々しいイメージとなります。その黄緑は盛夏には少しだけ緑の濃さを増し元気さを強調します。短い夏に充分な生命活動を成し遂げ、8月中旬から下旬にかけては実を付けてそして葉の色は土の色へと戻っていくのです。 9月中には枯れ木のような枝だけの状態となり、またやってくる長く寒い冬に備えます。とても寂しいイメージの風景となります。しかし、針葉樹が少ないということでお分かりのように、鼻炎の心配が無いことも非常に助かります。
ハバロフスク地方の標準時
時差は通常はUTC+10時間で、夏時間はUTC+11時間です。 この地域は、ウラジオストク時間帯の標準時を使用しています。ハバロフスクの位置は経度で見れば東経135度12分であり、日本標準時の明石とほぼ同じ経度に位置するが時差が設定されています。また、夏時間と冬時間の時差もあります。 標準時の計算 一日24時間、地球一回転360度ですから、一時間は15度です。日本標準時の明石は東経135度であるので、一時間15度で割ると、9時間ということになります。 また、東経であるので0度のグリニッジより時間は進んでいることとなります。 したがって、表記上は UTC+9時間ということになり、計算上は日本標準時とハバロフスクの時間は同じということとなります。
ハバロフスク地方と日本との関係
1918年から1920年には日本軍がハバロフスクを占領した時期がありました。一方、第二次世界大戦後のシベリア抑留では多くの日本軍将兵がこの近辺でも強制労働に従事させられ、その中の多くがこの地で没しました。 現在でも日本人墓地が維持され、近親者などによる墓参が行われています。また、一部の日本人向け観光コースにもここへの墓参が含まれています。最近では現地の日本人会の活動としての日本人墓地の維持活動も行われています。 1973年にハバロフスクと新潟とを結ぶ航空路線がアエロフロートによって開設され、その後長く日本からシベリアへの直行路線でした。 後に日本航空も当時保有していたボーイング727を使用しての運行を行っていましたが、ボーイング727は機材老朽化のため現役を退役すると、その後同じキャパシティーの機材が導入されなかったため、またほかにも理由はあると思いますが、運休となりました。 ハバロフスクと日本との関係は深く、1993年には日本の総領事館が設置されました。 1996年にはハバロフスク地方と友好提携関係を結んだ青森県の青森空港からの定期航空路が開設され、現在は夏季の季節運航となっています。 なお、新潟線・青森線共に、現在の運航会社はハバロフスクが本社のダリアビア航空になっています。 最近、青森や新潟などから農産物が輸入されるようになり値段は高いのですが、日本人には見慣れた食材も手に入れることができるようになってきました。 ロシアは国としてとても大きい、そして国内には数々の資源が豊富に産出されています。また、最近話題のBRICSの中でも国民平均の最終学歴が高く、労働力としてはかなり良質です。がしかし、この国には製造業がほとんど見当たりません。スーパーに買い物に行っても食料品、日用雑貨、衣料品、電化製品、家具などどれも輸入品ばかりです。(もちろん国産品がすべて皆無というわけではないのですが・・・) 日本と同じように中国からの製品が多く見られます。野菜などの農産物は夏季を除いてはそのほとんどが中国からの輸入品です。また、工業製品では中国製品だけではなく韓国製品も健闘しています。テレビなどのAV製品、コンピューターなどのIT製品、最近は自動車も少しずつ見かけるようになって来ました。 そんな中で日本人として深くうなづいてしまったのがヨーロッパ製品です。“ここはヨーロッパなのだな”と。 ヨーロッパ製品の種類は、・・・ 日本と同じ衣類(ブランド物)だけではなく、アイロン、テレビ、ステレオ、コンピューターなどのごく日常的な電化製品、冷蔵庫、掃除機、洗濯機、台所で使う換気扇、電気調理器具までおそらくすべての家電製品があるようです。ハバロフスクは新潟から飛行機でわずか1時間40分ですが、とにかくここの文化圏はヨーロッパなのです。 しかし一方スポーツでは地理的な位置から、2004年には、ハバロフスクが本拠地のロシアアイスホッケートップリーグチーム、「アムール」のリザーブチームがゴールデンアムールがアイスホッケー・アジアリーグに参加し、日本・韓国・中国の各チームと試合を行っています。 意識下、実生活ではヨーロッパ。しかし一方地理的実態ではアジア。といったところでしょう。
シベリア鉄道
シベリア鉄道はロシア国内を東西に横断する鉄道で世界一長い鉄道(全長:9297km)としても有名です。 一般的にはモスクワ〜ウラジオストク間9297kmをさします。モスクワのヤロスラブリ駅を出発し、ウラジオストクまで約7日間をかけて横断します。
|