キャリアコンサルタント 資格試験 学習記録
日本生産性本部 キャリアコンサルタントの資格試験を受験した際に、私が作成したファイルを基に受験のために学習した内容を掲載します。これからキャリアコンサルタント資格試験を受験しようと考えている方の参考になれば幸いです。 学習期間は1次までに約1ヵ月というとんでもない短期間で、仕事を中断し取り組みました。通常なら最低3カ月-6か月ですね。 キャリコンと略されますが、キャリアコンサルタントは和製英語で、本来はカウンセラーです。実技内容もまさにカウンセラーとしての技術を学びます。 ここに紹介する私のノートは、授業での講義と各種参考書をまとめ、片っぱしから覚えていった内容です。これ以外にも公共施設に関することや、職務経歴書に関する内容も出題範囲に入ります。
キャリアとはなにか
狭義のキャリア 職業・職務・職位・履歴・進路 広義のキャリア 生涯・個人の人生とその生き方そのものと、その表現のしかた ライフキャリア 個人の人生・生き方とその表現法 自分軸:行動・思考・感情(自己実現を図る) 時間軸:自然・生活・情報(環境を理解、適応、創造する) 環境軸:過去・現在・未来(過去の意味づけと資源の棚卸し、現在の行動、未来のイメージ)
ワークライフバランス
ハンセンが強調する「仕事とプライベートのバランス」
キャリアカウンセリングとは何か(NCDAの定義)
ハンセンが強調する「仕事とプライベートのバランス」 一個人がキャリアに関してもつ問題やコンフリクトの解決とともに、ライフキャリア上の役割と責任の明確化、キャリア計画、決定、その他のキャリア開発行動に関する問題解決を個人またはグループカウンセリングによって支援すること。
ハー キャリア研究者
クライエントとカウンセラーのダイナミックで協力的な関係の中で生じる言語的なプロセス。カウンセラーの多様な技法やプロセスのレパートリーを用いて、クライエントが自己理解や可能な選択肢に対する理解を深め、自らの責任のもと、よく考えた上でライフキャリアに関する意思決定ができるよう援助することである。
キャリアカウンセリングの機能と目的
1.ライフキャリアに関する正しい自己理解を促す 2.ライフキャリアデザイン・キャリアプランなどキャリア開発の支援を行う 3.職業選択、キャリアの方向性の選択、意思決定の支援を行う 4.キャリア目標達成のための戦略策定支援を行う 5.キャリアに関するさまざまな情報提供の支援を行う 6.よりよい適応、個人の発達の支援を行う 7.動機づけ、自尊感情の維持と向上の支援を行う 8.キャリア不安・葛藤など情緒的問題解決の支援を行う
求職活動に対するカウンセリングによる支援の目的
1.自己理解を支援する 2.職業選択を支援する 3.キャリアンプランを立てトレーニングが受けられるよう支援する 4.その後の進捗状況をフォローする 全米職業指導協会1913 VGA National Vocational Guidance Association キャリア開発協会195? NCDA National Career Development Association
職業教育法制定 1973
1993 学校から職業への機会法制定(就業活動支援を積極的に展開) WEBサイトも作られた:求人情報サイト・教育・研修情報サイト・職業情報、全米の求職情報、企業の賃金情報サイト
日本の職業指導活動
1917 児童教養研究所設立(東京) 1920 少年職業相談所設立(大阪) 1923 高等小学校で職業指導開始
キャリア開発のニーズ
社会的ニーズ 1.超高齢化社会の活性化 2.企業経営の国際化 3.不況による失業者の増加とミスマッチによる失業者の増加 4.専門性の高い有能な労働者の育成と確保 5.障害者への就職支援 6.若年層への就職支援 7.転職や派遣等に対するキャリアカウンセリング支援 8.女性労働者に対する能力開発・キャリア開発 9.児童・生徒・学生への早期キャリア教育 企業ニーズ 1.有能な人材育成 2.個人と企業の共生と活性化 3.個人と企業が相互に成果を得られる関係作り(WIN-WIN) 個人ニーズ 1.キャリア競争力の創造(Employabilityの確保) 2.自己成長・自己効力感・自己実現 3.情報提供(選択肢の増加) 4.ライフキャリアデザイン(Quality of Lifeの追及)
キャリア・コンサルタント行動憲章
キャリア・コンサルティング協議会・平成16年7月制定 キャリア・コンサルタントの資質確保及びキャリアコンサルティングの普及啓発を図る キャリア・コンサルタントの行動原則 1.キャリア・コンサルティングの本質を理解し、自己研鑽を行い、活動する 2.相談者の「自分らしさ」の追求と、問題解決の支援を行う 3.個人では対処できない環境の問題を発見し、改善する 4.自己の経験や自説にこだわることなく、相談者の視点に立って、活動する 5.客観的な評価を行い、適切な指導を受けることによって、活動の質を高める キャリア・コンサルタントの活動 1.カウンセリング活動:個別面接・グループ面接・オンラインカウンセリング 2.教育・普及活動:キャリア開発に関する講演・研修や教育プログラムの企画運営、知識・スキルの教育指導 3.環境への働きかけ:個人への支援だけでは解決できない環境の問題の発見や指摘、改善の提案等 4.スーパービジョン:スーパーバイザーは指導にも努める、自身による問題解決を促す指導を行う 5.自己研鑽:活動は不断の自己研鑽が支える、態度・知識・スキルの修得、新しい理論の学習 キャリア・コンサルタントの行動規律(倫理綱領) 1.基本理念:職務を行うにあたり、自己決定権、プライバシー権等を尊重し、公正かつ客観的な提案や助言を行う。また相談者の長期・持続的権利を優先的に考えて行動すること。 2.適正な職務:国籍・性別・年齢・信条等によって差別しない、自己の研究や興味のために利用しない。 3.守秘義務:職務上知りえた資料、情報の秘密を厳守する。事例や研究の公表に際してプライバシー保護に留意し、相談者の不利益にならないよう手続きをとる。 4.任務の範囲:能力以上の仕事を引き受けない。必要に応じて専門家の協力を得るか、紹介や委嘱をおこなう。 5.情報開示:相談者に対して目標・範囲を説明、理解を得たうえで職務をすすめる。 6.誇示・誹謗の禁止:自己の業績誇示、他のコンサルタント・団体を誹謗しない。 7.利益の保護:相談者の利益を最優先する。 8.料金:事前に説明し同意を得る。 9.倫理の遵守:本規律を遵守する。
基本スタンス
1.キャリアコンサルティングの社会的責任の自覚 2.人権尊重の尊重(プライバシー権・自己決定権・守秘義務) 3.相談者の長期持続的利益の優先(相談者の利益を最優先) 4.自己の能力の限界の自覚(能力を超える場合は専門家の協力を得るか紹介や委嘱を行う) 5.利益相反の調整(契約関係の組織と相談者の間に利益が相反する場合、事実関係を明らかにし理解を得る) 守秘義務の例外 1.身体生命に危機が察知される場合、 2.社会に及ぼす影響が個の守秘を優先する場合、 3.法律に定めのある場合
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